1月《正月》
日本では、1月1日の元旦のみを国民の祝日としていますが、実際では少なくても1月3日までを「お正月」と呼んでいます。
年末になると、家庭や会社では正月飾りを飾り、新年を迎える準備
をする。日本では各家の門に門松を飾る風習があったが、現代では店舗等で飾られるのが一般的な風景となっている。
門松、しめ縄、鏡餅など。
正月の花としては、松、竹、梅、ラン、菊、千両、万両、南天、椿、水仙など日本らしいものが多い。
2月《バレンタインデー》
2月14日に祝われ、世界各地で男女の愛の誓いの日とされています。
世界では、花やケーキ、カードを恋人に贈る習慣があるそうです。
チョコレートを恋人贈る習慣は、19世紀後半にイギリスで始まったとされています。
日本のバレンタインデーの習慣といえば、女性が男性にチョコレートを贈ることが定着していますが、「女性から男性へ」と限定されるところは世界中でも珍しいことだとか。
近年では、男性が恋人に贈る傾向も増えてきています。
3月《ホワイトデー》
ホワイトデーは3月14日、バレンタインデーの一ヵ月後とし、バレンタインデーにチョコレートなどをもらった男性が、そのお返しとしてキャンディーやマシュマロなどをプレゼントとし、女性へお返しする日とされています。
キャンディーやマシュマロなど以外に、花やアクセサリーを贈る方が多いです。このホワイトデーは日本で始まったとされていて、欧米などでは見られないそうです。
4月《イースター》
復活祭。キリスト教の典礼暦における最も重要な祝い日で、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目によみがえったことを記念する。
「復活の主日」、あるいは「イースター」とも言われます。
復活祭は基本的に「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝われるため、年によって日付が変わる移動祝日である。
復活祭にかかわる習俗としてもっとも有名なものにイースター・エッグ(Easter egg)があります
これは卵の殻に鮮やかな彩色を施したり、美しい包装をしたゆで卵を出す習慣です。
国や地域によっては、復活祭の際に庭や室内のあちこちに隠して子供たちに探させるといった遊びも行われます。
近年では卵だけでなく、卵をかたどったチョコレートも広く用いられています。これはもともとヒナが卵から生まれることをイエスが墓から出て復活したことを結びつけたものと言われています。
5月《母の日》
日ごろの母の苦労を労り、感謝の気持ちを伝える日。
日本では、5月の第2日曜日が「母の日」となっています。
母の日はカーネーションというイメージが強いですが、それは、ある女性の勤めていた学校に470人の生徒と母親達が集まり、彼女は参加者全員に、彼女の母親が好きだった赤いカーネーションを手渡した。このことから、赤いカーネーションが母の日のシンボルとなりました。
最近では、カーネーションに限らずバラやガーベラも好まれ贈られます。
また赤いカーネーションのみならず、お母さんの好きな色や、オレンジ、ピンク、最近は紫のカーネーションが人気を呼んでいます。
6月《父の日》
日ごろの感謝を伝える日。
1910年にアメリカ・ワシントン州のJ.B.ドット夫人が、彼女を男手1つで育ててくれた父を覚えて、教会の牧師にお願いし、父の誕生月6月に父の日礼拝をしてもらったことがきっかけと言われています。当時すでに母の日が始まっていたため、彼女は父の日もあるべきだと考え、「母の日のように父に感謝する日を」と牧師協会へ嘆願して始りました。
日本では1950年代ごろから知られるようになりましたが、母の日に比べると一般的な行事とは言えないところが現実です。
母の日の花がカーネーションなのに対し、父の日の花はバラ。
それは、ドット夫人が、父の日に父親の墓前に白いバラを供えたからとされています。
また最近では、ヒマワリも人気の一つ。
7月、8月《お盆》
7月15日を中心に日本で行なわれる祖先の霊を祀る一連の行事。
地域によっては、8月15日を中心に行う地域もあります。
お盆の流れとしては、13日の野火を迎火と呼び、故人を家に迎える(故人が家に戻ってくることになっている)。墓が近かった時代には、墓まで出迎えにいくことが珍しくなかった。また、田舎の方ではその風習が残っているところもあるようです。盆が終わる16日の野火を送火と呼び、故人を彼岸に見送ります。
また、お盆の期間中には、故人の霊魂がこの世とあの世を行き来するための乗り物として、「精霊馬」(しょうりょううま)と呼ばれるキュウリやナスで作る動物を用意することがある。4本の麻幹あるいはマッチ棒、折った割り箸などを足に見立てて差し込み、馬、牛を作ります。キュウリは足の速い馬に見立てられ、あの世から早く家に戻ってくるように、また、ナスは歩みの遅い牛に見立てられ、この世からあの世に帰るのが少しでも遅くなるように、また、供物を牛に乗せてあの世へ持ち帰ってもらうとの願いがそれぞれ込められているそうです。
9月《お彼岸》
春分の日、春分の日を中日とし、前後3日間をあわせた計7日間のことをいい、お墓参りに出かけます。
最初の日を「彼岸入り」といいます。
日本でお彼岸に供え物として作られる「ぼたもち」と「おはぎ」は同じもので、炊いた米を軽くついてまとめ、分厚く餡で包んだ菓子として作られるのが一般的です。これらの名は、彼岸の頃に咲く牡丹(春)と萩(秋)に由来すると言われています。
10月《収穫祭》
作物の無事の収穫を祝うため農村で行なわれる祭祀行事。
一般的には、秋に行われる行事として知られています。
人類が食物を得るための方法が、狩猟から栽培に変わった頃あたりから始められてきたとされています。
祝い方は様々ありますが、世界的にも有名な収穫祭としては、スペインはバレンシア州、ブニョ-ルのトマト祭り。これは、収穫したトマトを投げ合うというお祭り。その他、フランス、イタリアなどではブドウの収穫を祝う祭りが各地で催され、アメリカの中西部などの町々では、収穫祭のために、食用には不向きな巨大かぼちゃを育てて、その大きさを競ったり、また豚など家畜を追い回したり、あるいはそれに騎乗したりといった余興も行われたりしています。
《ハロウィン》
パンプキンの中身をくりぬいて、中にロウソクを立て、お化けパンプキンを作り、子供たちが魔女やお化けに仮装して、「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ」と唱えて近所の家をまわることで有名なハロウィン。
ハロウィンの由来は、カトリックの諸聖人の日(万聖節)の前晩(10月31日)に行われる、英語圏の伝統行事。諸聖人の日の旧称”All Hallows”のeve(前夜祭)であることから、Halloweenと呼ばれるようになった。
12月《クリスマス》
クリスマスとは、イエス・キリストの誕生を祝うキリスト教の記念日・祭日。
12月25日が正式ではありますが、昔の暦では日没を一日の境目としているので12月24日夕刻から朝までをクリスマス・イヴとして祝います。
イスラム教徒も、主要な預言者イエスの生誕として、クリスマスを祝います。
英語の Christmas の語源は、「キリストのミサ」(Christ + mas)にある。
クリスマスが近づくと、クリスマスツリーやリースを飾ったり、最近ではご自宅の外壁を電球やオーナメントなどで飾り、イルミネーションを楽しむ方も多いです。